株式会社リョケン

旅館経営の知恵

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11.貸切風呂、貸切サウナ・岩盤浴などプライベート浴場商品

これから注目すべき旅館業界のキーワード12

注目すべきキーワード12 アフターコロナに向けた旅館の商品整備、再構築ヒントとなるキーワードの11つめは、「貸切風呂、貸切サウナ・岩盤浴などプライベート浴場商品」を取りあげてみます。

貸切風呂、貸切サウナ・岩盤浴などプライベート浴場商品

 

コロナ禍の影響が後押しした結果、「お風呂も自分達だけで利用したい」というニーズが顕在化してきました。その傾向の表れの一端として、露天風呂付客室が売りやすくなっていることがあります。都市部の温浴施設では、個室サウナ・個室岩盤浴という自分達だけの利用に限定できる商品が生まれてきています。大浴場の大きさ、一斉利用時のキャパを重視するような時代ではなくなってきています。個人のお客様が好きな時に自由に利用できる浴場があれば良いという条件を、どういう施設商品でクリアするかという課題です。

 

南伊豆の旅館で、貸切露天風呂を10数個整備して、「いつでも好きな時に自分(達)専用のお風呂タイムを満喫できる」ことを浴場商品のアピールポイントとして訴求し、多くのお客様の支持を得た例もありました。洗剤使用不可、内鍵方式のシステムを採用することにより、管理面の負荷を最小限に抑えた運営の工夫もありました。

 

このように、浴場商品の評価ポイントとして、「プライベート感」が重要な要素となってきます。「貸切サウナ・岩盤浴」「セルフエステ」という商品の普及などから見てもこの傾向はますます強まっていくと思います。

 

また、最近の貸切風呂のニーズ復活を受けて、再度利用料金を見直す施設も増えています。利用時間を延ばし、ジュース等のセットサービスのアイテムを加えて、お風呂利用の機能だけでなく、お風呂時間を過ごすという商品価値を高める方向に向かっています。買うだけの価値、利用する価値を感じていただける工夫が必要になる時代です。

 

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