株式会社リョケン

旅館経営の知恵

-リョケン研究員が
お届けする経営のヒント-

4.客室セット販売

これから注目すべき旅館業界のキーワード12

Keyword12 A アフターコロナに向けた旅館の商品整備、再構築ヒントとなるキーワードの4つめは、「客室セット販売」を取りあげてみます。

客室セット販売

「2室、3室~5室程度の部屋をセットで販売できませんか?」
1室の室料1万円とした場合、2部屋で2万円、3部屋で3万円です。それに夕・朝食のセット料金1人当り1万円をプラスすると1人当りの単価が算出できるような商品像です。

 

個人客化とは言っても、旅行のグループ利用は無くなりません。むしろ親族、兄弟、友人同士など、近い関係のグループ旅行は今後期待できるニーズだと思います。親子3代の親族旅行をイメージしてください。最近は、同居のケースは少なく、それぞれが住居を別にすることが多くなっているようです。「普段、別々の生活パターンを過ごしている家族が旅先で一緒の部屋で時間を共有する」が今までの常識でした。それが旅の愉しみでもありました。このニーズに当てはまる施設を旅館は既に備えていますので、このニーズ対応には何の問題もありません。

 

しかし、各世代2人ずつ1部屋となる場合、2名利用における価格アップ幅の大きさがハードルとなって躊躇させます。4名のグループでも「2名ずつ1室希望」のニーズが高いと想像してください。1室に布団を並べてわいわい寝ることへの評価が大きく変わってきていることを認識すべきです。
グループプランには、提供できる部屋数を示すことが重要です。4名のグループプランでも2部屋提供の条件付き商品を造成して、試験販売してみてください。

 

 

 

 

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