株式会社リョケン

旅館経営の知恵

-リョケン研究員が
お届けする経営のヒント-

アフターコロナに向けた旅館の商品整備 再構築のヒント

これから注目すべき旅館業界のキーワード12

注目すべきキーワード12 今回は、「次の時代に生きるために」ヒントとなるキーワードを12回に分けて掲げていきます。それぞれの置かれている環境下で活かしていける内容がありましたら、ご検討いただければ幸いです。

2021年4月25日東京、大阪、京都、兵庫の4都府県に3回目の「緊急事態宣言」が発令2021年6月8日時点では10都道府県に及んでいます。更に、「まん延防止等重点措置」を実施しているのは8県となり、緊急事態宣言の県と合わせて、18都道府県に及び、全国の1/3を超える地区で営業自粛、外出自粛、3蜜対策など、感染防止の対策がとられていることになります。感染者数増加に歯止めがかからず、コロナ禍は沈静化するどころか、むしろ先が見えない状況となっています。

 

業界が期待する「Gotoトラベル」の再開も繰り延べ状態となり、各県単位で行う「県内旅行支援策」が効果を発揮している地区もありますが、観光業、旅行業全体としては長期低迷の時期が長くなり、資金繰りの対策も見直さねばならない事態になってきているのではないでしょうか?

 

今回の厄災は観光宿泊業に大きな損失を与えることになりました。経済自体の停滞も加わり、新型コロナウイルスが沈静化したとしても、観光宿泊需要の回復には時間がかかることが予測されます。特に、団体旅行、宴会を目的とした宿泊需要がかつてのレベルまでの回復することは、難しいと考えねばなりません。
また、旅行業においても大きな試練の機会となりました、ネットの普及により主役交代が進んでいた旅行会社は各社共に営業拠点である支店、旅行センターの縮小、閉鎖を発表しています。リアルな対面販売の旅行取扱窓口は消滅するのではないかと思えるほどです。

 

旅行をする利用者、受け入れる側の宿泊施設、仲介する旅行代理店など業界を取り巻く環境、商品の在り方、消費動向など、大きな変化の時を迎えています。この点を意識して、「次なる方向」「商品の姿」を見据えて行動を起こす、という気概を持って、今後に臨んでいただきたいと思います。

 

 

これから注目すべき旅館業界のキーワード12

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