旅館経営の知恵
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読んで見直す ことば遣いの基礎(2)
印象を損ねる言いまわし
接客サービスの品質向上
読んで見直す ことば遣いの基礎 今回は印象を損ねる言いまわしを見ていきましょう。
1.気になる口ぐせ
いわゆる“口ぐせ”は、使っている本人は、そのことばが違和感を与えていることに気付いていないことが多いものです。
一方、聞いている人にとっては、会話の中で一度口ぐせが気になり始めると、どうも耳についてしまい、話の内容より、その口ぐせにばかり気が行って、幼稚さや横柄さなど悪い印象を抱いてしまいます。
人はどんな口ぐせが気になるのかを知りましょう。そして、自分がそのようなくせを持っていないか、チェックしてみてください。
もし、自分によくない口ぐせあるとわかったら、直す努力をしましょう。気をつけようと心がければ、直すことはできます。
おすすめの方法は、よく使う説明や応対のことばを、紙に書いてみることです。それを読み上げて、そのとおりに覚えてしまうことです。
さて、気になる口ぐせには、以下のようなものがあげられます。
* あいづちの繰り返し
『はい、はい』『えぇ、えぇ』『うん、うん』
* 語尾が延びる
『○○でぇ』『○○とぉ』『○○がぁ』『○○ですよぉ』
* 特殊な言い回し
『自分的には』『一応○○です』『○○みたいな』
* 指摘されがちなことば
『○○のほう』『○○になっております』『○円からお預かりします』
* 親しさを超えてなれなれしい
『そうですよ』『いいですよ』『しておきますね』『ごめんなさいね』
2.不適切な敬語・違和感のあることば
不適切な敬語も違和感のあることばも、言いなれてしまうと自分ではおかしいことに気付きにくいものです。
また、まわりでそのようなことばを使っている人が多い職場では、不自然さに気付くどころか、新しく入ってきた人にもそのことばを与えてしまったり、時にはマニュアルに明記されてしまったりすることさえあります。
それでは、次のことばはどこがおかしいのか、どのように言えば好ましい表現になるのか、考えてみましょう。
1)佐藤社長は出かけております
⇒ 社長の佐藤は(または、佐藤は)出かけております
2)おっしゃられました
⇒ おっしゃいました
3)ご都合はどうでしょうか
⇒ ご都合はいかがでしょうか
4)全然大丈夫です
⇒ 結構でございます、承ります
5)どういたしますか
⇒ いかがいたしましょうか
6)どちらにいたしますか
⇒ どちらになさいますか、どちらがよろしいですか
7)(料理など)どうぞいただいてください
⇒ どうぞお召し上がりくださいませ
8)ラウンジは2階になっております
⇒ ラウンジは2階でございます
9)お座りになってお待ちくださいませ
⇒ おかけになってお待ちくださいませ
10)どうぞご遠慮ください
⇒ どうかご遠慮ください
11)ご用意しておきます
⇒ ご用意いたします
12)よろしかったでしょうか
⇒ よろしいでしょうか
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