旅館経営の知恵
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お届けする経営のヒント-
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旅館のインバウンド対応(第3回)
旅館・ホテルのインバウンド対策
前回に引き続き、訪日外国人観光客に自館が選ばれやすいか、考えていきましょう。
2.外国人観光客の特性を踏まえたターゲット設定と仕掛け
(2)日本リピーター
観光庁「令和元年訪日外国人消費動向調査【トピックス分析】」によると、観光・レジャー目的の訪日リピーター割合は、コロナ前においては、毎年増えており、2019年には6割を超えました。さらに特筆すべきは、訪問日数が2回目以上の訪日リピーターは、地方部の延べ訪問率が高いことです。
観光庁「訪日外国人の消費動向調査 2019年 年次報告書」では、「次回日本を訪れた時にしたいこと」について、「日本食を食べること」「温泉入浴」「自然・景勝地観光」の順で選択率が高くなっています。これらは旅行先の選定において、重要なポイントであると言えるでしょう。訪日リピーターが求めていることと自館の強みがマッチすれば、たとえ地方部であっても滞在先として選ばれる可能性があるということです。とはいえ、「日本食を食べること」「温泉入浴」が実現できる場所はいくらでもあり、実際にはそれら以外の要素も含め、総合的な判断で滞在先を選ぶことになると思われます。
ですから、このデータで上位になっていない項目でも、自館の強みが響く層が一定数いるのであれば、その部分を深めていくこともひとつの方法です。
例えば、調査結果では、「自然体験ツアー・農漁村体験」が「今回したこと」に対して「次回したいこと」の割合が増えています。自館の周辺でそういった体験が可能な場所はないでしょうか。地元に暮らしている人には日常の風景でも、訪日外国人観光客には珍しい光景に映るものがきっとあるはずです。
インドネシア・バリ島内陸部に位置する人気の観光地ウブドでは、「田んぼウォーキング」が人気です。世界遺産の棚田を散策するものもあれば、ホテルの近隣をホテルスタッフが案内する手軽なものもあります。水田が広がる土地に暮らす人にとっては特別な風景ではないかもしれませんが、都会暮らしの観光客や水田に馴染みのない外国人観光客には珍しい風景なのです。
◆リョケンでは、宿泊施設のインバウンド受入支援プログラムをご用意しています。
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出典:観光庁「令和元年訪日外国人消費動向調査【トピックス分析】
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