地域の活性化を目指した
温泉ゲストハウス
翠鳩(あおばと)の巣(島根県・玉造温泉)
玉造温泉の潜在需要を掘り起こし、共存できる宿泊施設づくりを!
玉造温泉で休業中の旅館を新たな形で蘇らせ、地域の活性化を目指したい
平成28年10月に玉造温泉にある3年間休業していた木造2階建ての旅館を購入。
旅館の再生とともに、地域の活性化も目指したい。
出雲、玉造地域は特に女性のお客様を中心に人気があり、
夕方から夜にかけて宿泊客が温泉街をそぞろ歩きする姿が見受けられ、平日でも多くのお客様が訪れる。
玉造温泉の特性を生かして、旅館の再スタートを切るために出した答えとは。
従来の旅館の形にとらわれない自由なスタイルを
食事付ではなく飲食持ち込みで食事可能な自由なスタイルの旅を楽しむ個人客、温泉旅館を利用した地元客の集まり、温泉を楽しみたい出張ビジネスマン、費用を抑えて連泊したい旅行者、ひとり旅、そして旅館の雰囲気を手軽に味わいたい外国人観光客。玉造温泉にそれまでなかった、様々なニーズに応えられる宿。
それを実現するため、地域との共存を図ることができる「ゲストハウス」という新しい業態への挑戦を決めた。
館名「翠鳩(あおばと)の巣」に込めた想い
館名の「あおばと」は、黄色やオリーブ色をした、海水や温泉を飲む不思議な鳩。鳩の帰巣のようにいつでも戻って来られる巣箱のような小さなお宿になりたいと名付けた。
旅館らしさと快適性、源泉掛け流しの癒しの空間を実現
建物の外観はなつかしい日本旅館を思わせる佇まいで、自由に寛いでいただくための和モダンテイストのラウンジを設けた。広々としたラウンジは、旅の仲間との語らいの場としてだけでなく、朝食会場としても利用する。
全館Wi-Fiが完備され、ラウンジのメインテーブルには出張やインバウンドのお客様のニーズに応えるため、各席にUSB電源も備えている。
14室・全6タイプの客室は完全個室で、プライバシーが保たれる空間にし、好きな時間におやすみ頂けるよう、布団敷きはセルフサービスとしている。全室アウトバス(浴室なし)ながらも、大浴場は玉造温泉の美肌の湯を「源泉掛け流し」で楽しむことができ、施設の魅力のひとつとなっている。
既存の施設をなるべく活かすため、客室および大浴場は洗面やカラン等の水回りの更新・改修や内装の化粧直しを主に行なった。ベッドやテレビ等の客室内の什器備品については、グループ内の「佳翠苑皆美」の改装に併せてういた既存客室のものを利用している。
グループ内企業や地域との連携で業務を効率化しつつもサービスを充実
朝食は、皆美グループの和食処「味皆美ふじな亭」の和定食を提供。夕食は、館内での食事希望には「味皆美ふじな亭」の仕出し弁当で対応するとともに、地元のお店を楽しんでいただけるよう地元飲食店のクーポン付プランも用意している。さらに、思い思いの滞在をしていただくために、レンタサイクルや色浴衣のサービスを提供。
自館だけで過ごしていただくのではなく、外に出て近隣施設を利用していただく取り組みや、特典として地元商品を活用する等、地域との連携や地域の魅力を感じていただくためのサービスの提供に力を入れている。
翠鳩(あおばと)の巣
- 住 所
- 島根県松江市玉湯町玉造45-2
- 客室数
- 14室+ドミトリー4室(全室アウトバス、禁煙、屋外に喫煙所設置)
- 運営形態
- 1泊素泊まりまたは朝食付き(夕食希望がある場合のみ仕出し弁当を手配、近隣飲食店のクーポン付プランも用意)
- 開業
- 2017年5月19日
- 総投資額
- 約8,000万円(改装費・開業準備資金、施設購入費を除く)