和洋が融合した「次世代ハイブリッド型RYOKAN」
皆生游月(鳥取県・皆生温泉)
創業92年の「海色・湯の宿 松月」が挑む、新たな時代の宿
国内外の個人客に特化した、新たな旅館のスタイル
鳥取県米子市弓ヶ浜の皆生海岸に位置する山陰最大の温泉地、皆生温泉は「日本の渚百選」や「日本の白砂青松百選」にも選ばれた美しい海岸線を持つ風光明媚な観光地として知られている。この地を代表する旅館のひとつ「海色・湯の宿 松月」が、その隣接地に2019年5月、新たなコンセプトを持つ新旅館「皆生游月」をグランドオープンした。
コンセプトは、オーシャンフロントの次世代ハイブリッドRYOKAN
眼前に美保湾を一望する好立地を最大に活かしたオーシャンビューの客室と大浴場、レストランを有する新旅館、皆生游月のキーコンセプトは「和(旅館)と洋(ホテル)のハイブリッド」。
全32 室の客室はそのすべてがフロントオーシャンビューで、セパレート型和洋室とテラス温泉露天風呂を持つとともに、全室にツインベッドと和室が備えられ、どの部屋に泊まっても、和の寛ぎ感と洋の高い機能性が両立したハイブリッドな寛ぎを感じ取ることができる。
全室に専用露天風呂を持つ旅館は全国的にも珍しく、中でも海の見える露天風呂付き客室を持つ旅館は、皆生温泉で20%、中四国エリアではわずか0.5%しか存在しない。
新しい宿は、この強力な競争力を背景に、個人旅行の進化やインバウンドの波及などを見越した新たな宿の姿を、「愛する人と過ごす特別な一日のための RYOKAN 」として、提示した。
インバウンドも視野に入れた、癒し空間の創造
温泉の湯面がまるで大海原の水平線へと無限に広がっているかのような露天風呂。シンガポールのマリーナ・ベイ・サンズのインフィニティプールをイメージして創りあげられた眺望大浴場「満天の湯」は、絶大な開放感の中、心からの寛ぎを堪能できる。
この魅力満点の露天風呂に加えて、男湯にドライサウナが、女湯にミストサウナが併設され、「お風呂」そのものの多彩な楽しみをも満喫することができるよう配慮した。
癒し空間へのこだわりはさらに続く。
神話ゆかりの地である皆生温泉にちなみ「Rebirth」をテーマとした最上階・8階のスパ「floating spa SOLA」では、世界三大伝統医学の一つであるアーユルヴェーダで、「脳のマッサージ」とも称されるヘッドスパ「シロダーラ」などのリラクゼーションを体験でき、宙に浮かんでいるような心地よい浮遊感を味わうことができる。また、自慢の温泉水や地酒「稲田姫」の酒粕を用いたフットバスで血行を促進し、ゆったりポカポカと身体を温めることができるメニューなど、富裕層や海外観光客への高い訴求力を誇っている。
創作和食とワインが作り出す、新たな付加価値
メインダイニングは、43 メートルもの長さを誇るフロントオーシャンビューのレストラン「漣」。
オープンキッチン方式を採用し、調理の感動とエンターテイメント性をダイレクトに感じられる空間で、味だけでなく食事の時間そのものを満喫できる。
提供されるバラエティ豊かな食事は、地元の新鮮な魚介類をふんだんに使った高品質な和食をベースに、器や盛りつけなどにフランス料理のエッセンスを取り入れた創作和食。
さらにJSA 認定ソムリエやSSI 認定唎酒師などの資格を持つ専門家が複数在席し、彼らのチームが厳選した国内外の数々のワインや、日本酒、焼酎などを、自慢の食事とマリアージュ(飲食同調)させ、旅館の食事に「新たな価値」を創造している。
海外の一流リゾートにも比肩する高いクオリティとその満足度は、次世代のスタイリッシュな「RYOKAN」像として、真の価値を知るお客様に認められるはずだ。
先進の施設に、細やかなおもてなしを添えて
創業 92 年の歴史を持つ松月の「おもてなし」をさらに洗練させ、世界に通用するRYOKANの姿を提示している 、皆生游月。開業前にはリョケンのeラーニングを活用し、「おもてなし」の準備を整えた。
もちろんインバウンド需要への対応戦略も手厚く、台湾の大学から1年間のインターンシップ生を受け入れるなど先進的な施策にも積極的に取り組んでいる。
お客様が言葉で苦労することのないようスタッフを充実させる心配り。そしてこの人材を通して、組織全体の海外客受け入れスキルを磨くこと。
皆生游月は、おもてなしと経営という2つの視点から、新たな時代の宿のあり方を、見事に一つのカタチへと昇華させた戦略型旅館と言える。
皆生游月
- 住 所
- 鳥取県米子市皆生温泉3丁目11-1
- 客室数
- 32室
- グランドオープン
- 2019年5月1日
- 総投資額
- 約22億円