旅館の商品づくり事例
旅館の商品づくり事例 2023年版(施設数・10軒)
2023年にリョケンがお手伝いした旅館の商品づくり事例をご紹介します。
INDEX
1. 岩手県/盛岡つなぎ温泉 愛真館
2. 山梨県/富士河口湖温泉 秀峰閣湖月
3. 三重県/南鳥羽 石鏡第一ホテル神倶良
4. 岩手県/盛岡つなぎ温泉 ホテル紫苑
5. 滋賀県/おごと温泉 暖灯館きくのや
6. 和歌山県/白浜温泉 ホテル三楽荘
7. 島根県/玉造温泉 佳翠苑皆美
8. 新潟県/よもぎひら温泉 和泉屋
9. 兵庫県/赤穂温泉 銀波荘
10. 長野県/白樺湖 白樺リゾート 池の平ホテル
旅館の商品づくり事例紹介動画(前編/後編)
盛岡名物の冷麺を提供する 焼肉レストランを新展開
1. 岩手県/盛岡つなぎ温泉 愛真館
既存のレストランバーとそば処を改装し、盛岡名物の冷麺を提供する焼肉レストラン「黒ひげ Produced by 髭」をオープンしました。メニューは、盛岡市内の有名焼肉・冷麺店「髭」のプロデュースによるもので、店内は料理提供から下膳までのスタッフ導線を入念に検討し、効率の良いレイアウトを目指しました。
富士山と河口湖の眺望を活かした 足湯テラスと温泉露天風呂付客室
2. 山梨県/富士河口湖温泉 秀峰閣湖月
ロビーラウンジからつながる庭園テラスを拡張し、開放感あふれる足湯テラス「水月」を新設しました。そこでは、河口湖温泉の源泉を引き込んだ足湯につかりながら水盤に映り込む「逆さ富士」を眺めることができます。テラス席も拡張し、時間とともにうつりゆく富士山と湖の景色をドリンク片手にお楽しみいただけます。客室は、富士山を望む3階フロアの和室4室をそれぞれタイプの異なる温泉露天風呂付客室に改装しました。4室ともにベッド化し、プライベート空間を確保しながら、部屋食を提供するダイニングスペースを配置。畳からダイニングテーブルでのサービスに変更しました。
遊休の宴会場を温泉露天風呂付客室に、稼働の低かった客室を貸切風呂としてリニューアル
3. 三重県/南鳥羽 石鏡第一ホテル神倶良
倉庫と化していた宴会場を約70㎡の露天風呂付客室「杜と海と」にリニューアルしました。テラスには眼下に広がる生浦湾や夕陽を眺めながらつかることができる温泉露天風呂を設けました。また、繁忙時のみ使用していた客室2室を、2つの貸切風呂「かなたの白」と「青のきらめき」としてリニューアル。伊勢湾や伊良湖岬、神島を一望しながら、ゆったりとした時間を過ごす空間としました。
源泉風呂を2つ備えた客室と専用個室ダイニングを新設
4. 岩手県/盛岡つなぎ温泉 ホテル紫苑
源泉風呂を2つ備えて”源泉200%の幸せ”をテーマとした 「Premium Rooms」がオープンしました。広々としたリビングが特徴の「TypeA」と外の空気を感じるテラスが特徴の「TypeB」の2タイプを新設し、各客室にバレーボックスを設置し、スタッフと対面せずに貸し出し品の受け渡しができるなど、プライベート感を大切にしています。
専用個室ダイニング「桜・椿・楓」は、地元の食材を中心に、「プレミアムルーム」だけで味わうことができるこだわりの会席料理を提供しています。「プレミアムルーム」フロアには一般客室との境界となるエントランスを設けることでプライベート感を印象付け、お客様の期待感を高めます。スマートロックを搭載しており、チェックイン時にお部屋のカギと合わせて貸し出されるカードキーで開錠します。
高質化と宿泊単価の底上げを目指し 客室リニューアル
5. 滋賀県/おごと温泉 暖灯館きくのや
「ペット向け客室3室」 「一般客向け客室6室」をリニューアルしました。改修にあたっては目的性をもたせ、高付加価値化が図れる客室設計となっています。4階ペット向け客室3室はスケルトン改修し、ツイン+和室スタイルとなりました。琵琶湖が見渡せるように客室内のリクライニングスペースを工夫し、琵琶湖ビューを売り物としています。また、夕朝食ともに部屋出しにすることで、プライベート空間を印象付け、お客様の満足度を高めています。
浴室・洗面・トイレなどの水回りは高級感があるものとし、浴室は、ワンちゃん用のかけ流しの温泉風呂とシャワーブースを設けています。
2階・3階の12帖タイプ客室の軽改装を実施。客間・広縁・踏み込み廻りの部分改装を行うことで、個人客の満足度を高め、非日常感、清潔感を提供していきます。
「楽しみがいっぱいのホテル」を目指す 段階的な商品整備
6. 和歌山県/白浜温泉 ホテル三楽荘
宿泊者様の憩いと遊びのフロア「凪(なぎ)」と客室フロア「波の綾(なみのあや)」をオープンしました。2階のフロアは、滞在中のお客様が集い、楽しむフロアとして改装し、フリードリンクを提供する「ラウンジ」をはじめ、小さなお子様連れのお客様に向けた「こどもひろば」「フォトスポット」「ミニゲームコーナー」「マッサージチェアコーナー」「コワーキングスペース」などを備えています。
白良浜をイメージした6階「波の綾」フロアでは、全16室に最新のマイクロバブル技術による「ミラブルzero」を標準装備し、うち、8室には「ミラバス」を付帯させ、白良浜を眺めながら美容といやしを体現する客室としました。
「皆美うるわしリゾート」を体現するパブリック整備・客室29室の改装とともにリニューアルオープン
7. 島根県/玉造温泉 佳翠苑皆美
「皆美うるわしリゾート」というコンセプトを体現するパブリック整備を実施しました。ステイラウンジ「香昴茶」(かるちゃ)は、明治21年の創業以来、「客の心になりて亭主せよ」の教えを家訓としている「佳翠苑皆美」の精神と文化を感じていただきたいとの思いを込めて、遊休施設になっていたクラブを改装し、ギャラリーラウンジとして生まれ変わりました。また、皆美プレミアム・クラブ「天地」(あめつち)は、様々な人々の思いが集まり、ときが刻まれていくというコンセプトで、プレミアム客室や選択プランのお客様のみが、専用カードキーで利用できます。こころとからだの癒しを提供する温美活サロン「A-Nyo」は、4種8台の岩盤浴と薬草を使った温熱セラピーの「よもぎ蒸し」「まこも蒸し」も揃え、デトックスと肌の新陳代謝を高めるサロンです。
「天ゆら」「飛天」の2つの客室ブランドを擁する西の館42室、全室がベッドスタイルとなり、新たな滞在スタイルを提案しています。改装した6階7室はヒーリングストーンカウチやミストサウナを備えた「温活ルーム」、既存7階7室はフットマッサージや美顔器を備えた「美活ルーム」になりました。また、8階には新たに温泉露天風呂付スイート3室と、和洋室で記念日に最適な既存のアニバーサリースイート1室で構成する「プレミアムフロア」が誕生しました。自分好みの滞在“スマートステイ”をテーマに、18室を改装した「五彩の宿り飛天」の滞在スタイルは、スマートテレビを導入し、ホテルスタイルで旅館の寛ぎを自分流に楽しんでいただけます。
“越後長岡”の文化を提案する ラウンジとショップが誕生
8. 新潟県/よもぎひら温泉 和泉屋
「越後長岡の文化」を積極的に提案したいという思いから、そのステージとなるラウンジとショップが誕生しました。旧売店は新たなラウンジに改装し、ピクチャーウィンドウを二方向に設け、よもぎひら温泉の四季の自然を映し出しています。また、窓際の席はカウンター形式とし、ワーケーションやブリジャー需要にも対応できるものにしています。酒どころの新潟県の中でも、長岡市には県内最多の16 の酒造蔵元があり、和泉屋ではそのすべての銘柄を売店に揃えていますが、今回さらに、夕食やお部屋で味わうお酒選びを楽しめるよう、滞在中いつでも利き酒ができる日本酒バーをラウンジに備えました。
コロナ禍により利用されなくなったクラブをショップに改装しました。これまでの知人や家族へのお土産品を揃える売店ではなく、地場産品を中心に自分づかいの購入を意識したセレクト商品メインの展開に変更しました。
旧リビングルームをツインベッドの寝室に改装しました。三世代旅行やお仲間旅行をターゲットの中心に、1室にはミニシアタールーム仕様の畳リビングも備え、テレビはもちろん、プライベートな画像や映像も楽しめるようにしました。また、ワーケーションやブリジャー用のデスクを設置し、連泊滞在利用を意識した新たな提案も可能にしています。
絶景を活かした高質化リニューアル 5階『夕凪』フロア・6階『天空』フロア誕生
9. 兵庫県/赤穂温泉 銀波荘
最上階の6階客室フロアを新たに3室からなる「天空フロア」としてオープンしました。「天空」という言葉には「水平線から広がる海のイメージ」を込めました。客室タイプは2名定員と5名定員の2タイプです。天空客室には、海との一体感を味わえるインフィニティ露天風呂を配置しました。
2タイプ4室の5階夕凪フロアは「風のない穏やかな瀬戸内のイメージ」をフロア名に込めました。カップルや夫婦といった2名利用を想定しており、露天風呂タイプと内風呂タイプの2タイプとしています。「桔梗」「紫紺」は露天風呂にも劣らない充実の内風呂を備えることで、室内でゆっくりと風呂に入りたいという要望に応えます。内風呂からはリビング越しに外の景色を眺められるようになっています。
湖のほとりで信州を存分に味わう レイクリゾートへ
10. 長野県/白樺湖 白樺リゾート 池の平ホテル
白樺湖のほとりで信州を存分に味わえるレイクリゾートとして、開業当時から67年間営業してきた本館を解体、新築し、新本館をグランドオープンしました。新本館全体のコンセプトは「THE LAKE RESORT」。居心地の良さを追求し、湖との距離感を考えた空間づくりにこだわりました。
新本館にはロビーフロント、大浴場、土産処など、パブリック施設を集約し、客室は開放感あふれる和モダンスタイルを基調に、信州を感じる装いを随所に散りばめました。
「信州フードホール」をコンセプトに「信州の生産者による飲食店の集合体」を想起させる特徴的なレストランです。単なるブッフェやフードコートではなく、食の臨場感や、個店としての演出を基調とする「個性的なオシャレ感」を表現するフードホール形態を目指しています。
信州の魅力を凝縮した屋内型温泉街「しらかば仲見世」は、長野県へ来られたお客さまと、長野県内の心ある生産者の方々の、思いを繋ぐ場でありたいという願いから誕生しました。信州郷土食、地酒、伝統工芸、縁日、広場の5つの要素を備え、一日中楽しんでいただける賑わいの場となっています。角打ちスタイルの屋台では利き酒体験を楽しみ、縁日には昔懐かしい遊びが並びます。
3階大浴場は、男女入替可能な「石の湯」と「木の湯」、水着着用の「湖畔混浴 空」の3つのエリアがあります。「石の湯」には信州鉄平石、「木の湯」には木曽ひのきを採用しています。
「湖畔混浴 空」には、景色と一体感を感じられるインフィニティ露天風呂と、外気浴チェアを設置しました。穏やかな白樺湖の景色の中で、澄み渡った高原の空気を心ゆくまで堪能できます。混浴エリアにはさらに、3段ベンチで 12 名収容可能な男女混合サウナを用意。室内から車山、白樺湖を望みつつととのえる、展望サウナです。湯上がり処では、木目と間接照明のぬくもりあふれる空間に穏やかな滝の水音が流れています。蓼科山の天然伏流水、伏流炭酸水をフリーで楽しめるほか、伏流水を使ったコーヒー、紅茶等を有料で用意しています。
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