株式会社リョケン

長野県・菱野温泉「常盤館」/顧客層の転換とブランド価値の向上
登山電車で行く温泉施設「雲上の停車場」オープン

長野県/菱野温泉「常盤館」様が、登山電車でアクセスする展望露天風呂「雲の助」を含むエリアをリニューアルし、「雲上の停車場」として新たにブランディング。2024年8月6日にオープンを迎えました。

雲上の停車場_LOGO

商品整備のポイント

今回の商品整備では、顧客層の転換と新たなブランドイメージの構築を重視しています。「常盤館」様はこれまで、地域密着型のリーズナブルな温泉旅館として親しまれてきましたが、地元需要の縮小やコスト増加を背景に、首都圏など広域市場にシフトし、高付加価値・高価格帯のサービスモデルへ転換を図りました。
中心施策として、登山電車でアクセスする展望露天風呂「雲の助」を再整備しました。老朽化が進んでいた施設を全面改修し、現代的で魅力的な温泉体験を提供します。また、「雲の助」の母屋山側を改装し、カフェとしました。このカフェと温泉を連携させ、「雲上の停車場」としてエリア全体をブランド化。隣接するフィンランド式サウナ「TOJIBA」とも一体化し、温泉、サウナ、カフェを組み合わせた特別な滞在体験を創出します。
また、本館2階のかまどダイニング「もみ」前の廊下および入口周りを改装しグレード感を高めています。
これらの施策を通じて、新たな顧客層の開拓とブランド価値の向上を図り、自館のイメージを進化させるとともに、長期的な収益基盤を強化していきます。

1.展望露天風呂「雲の助」

老朽化が進んでいた露天風呂を、空中架台ごと全面的に造り替えました。新たに設置されたインフィニティ浴槽「そらふろ」は、空や森と一体感を味わえる体験を提供します。また、裸のままリラックスできるくつろぎ空間「ととのい」、趣深い石造りの内湯浴槽「いしふろ」、浅間山系の水を引いた水風呂「みずふろ」など、ゆっくりと心身を整えるための充実した設備を整えました。

雲の助_そらふろ_ととのい 雲の助_いしふろ
雲の助_全景 雲の助_雲海

2.菱野の森のCafe&Bar 時刻表のない待合室

「雲の助」の母屋山側を改装し、湯上り処兼カフェとしてリニューアルしました。地元のクラフトビールをはじめ、こだわりの各種ドリンクを提供しており、露天⾵呂デッキに持ち込んで楽しむことも可能です。地元食材を使用した軽食メニューも充実しており、温泉後のリラックスタイムを彩ります。
さらに、隣接する本格フィンランド式サウナ「TOJIBA」と連携し、サウナ後に最適な塩分補給メニューやリフレッシュドリンクも提供しています。温泉、サウナ、カフェを一体的に楽しむ「雲上の停車場」としての統一感を演出し、滞在価値を高めています。

雲の助_カフェ 雲の助湯上がりどころ

3.食事会場アプローチの改装

「雲の助」露天風呂の改修工事にあわせ、本館2階のエレベーターホールから、かまどダイニング「もみ」に至るアプローチのリフレッシュ改装を行いました。デザインを整えることで、食事への期待感を高める空間を演出しています。

常盤館

所在地:〒384-0041 長野県小諸市菱平762-2
Tel:0557-37-3161
URL:https://www.tokiwakan.com/
客室数:36室

【工事関連データ】
施主:有限会社 常盤館
総合企画:株式会社 リョケン
設計監理:株式会社 佐々山建築設計
施工:株式会社 守谷商会
着工:2024年5月9日
竣工:2024年7月31日
オープン:2024年8月6日
総投資額:約9,000万円

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