株式会社リョケン

島根県/隠岐の島町「隠岐プラザホテル」/島のゲートウェイとして商品力を向上し、リニューアルオープン

島根県/隠岐の島町の「隠岐プラザホテル」様が、新たな時代にふさわしいホテルづくりと商品力向上を目指し、『隠岐の島がもっと好きになる』をメインコンセプトに、エントランスやラウンジ、庭、客室、レストランといった施設の大幅リニューアルを行って、2024 年7月グランドオープンしました。

商品整備のポイント

1971 年開業の「隠岐プラザホテル」を運営する株式会社隠岐プラザホテル様は、老朽化した施設の商品力向上と個人客化への対応のため、商品整備に取り組みました。隠岐の島の玄関口である西郷港に近い立地から、観光客へ過ごし方を提案するとともに、過ごす場所となるよう、コワーキングスペースやラウンジを整備しました。また、隠岐の島を感じる備品や調度品、しつらえを施した「エグゼクティブフロア」客室や、動線の改善とお客様満足度向上を図った食事会場を整備しました。

1.海から島へのイメージを表した1階エントランス、ラウンジ

エントランス正面の壁は、約26万個の自然素材であるエレメントのタイルを使用して【日本海の濃淡】と【光の輝き】を表現しました。創業初期に大阪万博から移設されたアメジストも飾られています。

吹き抜けの照明は海の気泡をイメージしており、日本海を渡って隠岐へ向かう旅のプロローグを感じられるようにしています。

フロントエリアも海のイメージで統一し、波の柄のカーペットが深海の深い色から浅瀬の淡い色へと変わり、ラウンジと庭まで続きます。ラウンジは、島へ上陸するイメージを波のカーペットで表現しています。

2.人々の交流の場としてコワーキングスペースを新設

ラウンジの奥のエリアは、観光客には滞在中のワーケーションの場として、地域の利用者にはカフェや人と出会えるコミュニティの場として利用できるコワーキングスペースとしました。コンセントを完備した窓側のカウンター席からは庭園が眺められます。

3.隠岐諸島をイメージした庭園

ラウンジから続く庭園は、国内外で活躍する庭師と地元庭師がコラボレーションして、生まれ変わりました。「まえとうしろ~隠岐の庭」と題し、館内から眺める隠岐の四島を抽象化した「まえ」と、散策して隠岐を感じられる「うしろ」で構成されています。

4.上層階をエグゼクティブフロア『黃昏(こうこん)』『東雲(しののめ)』にリニューアル

8・9階の和室と和洋室をエグゼクティブフロアに全面リニューアルし、全室オーシャンビューのベッドタイプの客室として整備しました。

半露天風呂付デラックスコーナールーム「汽笛」「漁火」

スーペリアツイン 10室

壁には隠岐諸島・西ノ島の土で染め上げたストールを飾っています。フロアと客室のネームプレートは隠岐の黒松で制作しています。

5.食事会場を全面リニューアル~サービスと運営の課題を解消

Dining「緋翠」

2階の宴会場を夕食提供のメインダイニングとしてリニューアルしました。ダイニングは島の自然・大地をイメージした落ち着いた雰囲気とし、隠岐諸島の知夫里島の赤壁をイメージした、緋色をベースに壁の装飾を施しました。以前は主に 10 階で夕食の提供をしていましたが、今回のリニューアルで厨房と同じフロアでの提供に変わり、運営面を改善しました。

Sky Lounge「天藍」

10 階レストランは朝食会場として整備しました。お客様がお好きな時間に自由なお席で朝食を楽しめる運営方式に変更。料理の事前セットを取り止めて、プレートにセットして提供する方法とし、お客様の利便性とスタッフの運営効率の改善を図りました。また、バンケットルームとしての利用も想定し、移動式の仕切り壁や音響機器も用意しています。

6.新たなロゴマークでリブランディング

今回のリニューアルを機に、グループおよび運営する3施設のロゴマークを新たなものに変更し、隠岐プラザホテルでは、屋上サインや外装も刷新しました。
グループロゴは、隠岐の一番星でありたいという、目標や高みを星として表現。質の高いサービス、体験価値、空間づくりを目指す事で社員が輝き、それを受けたお客様が輝く。笑顔の先にある「喜びの創造」をグループ全体で共有することを表しています。

隠岐プラザホテル
所在地:〒685-0015 島根県隠岐郡隠岐の島町港町11-1
Tel:085-122-0111

工事関連データ

施主:株式会社 隠岐プラザホテル
総合企画:株式会社 リョケン
設計・監理:株式会社 倉橋建築計画事務所
施工:株式会社 渡辺工務店
庭園監修・作庭:ベガーティックス・庭吉
着工:2023年12月1日
グランドオープン:2024年7月1日
総投資額:約5.5億円

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