富山県・庄川温泉「ゆめつづり」が新客室・貸切風呂を8月リニューアルオープン
富山県/砺波市の「庄川温泉風流味道座敷 ゆめつづり」様が、既存客室3室および貸切風呂2箇所のリニューアルを行ない、2020 年8月にオープンしました。
ゆめつづり様は客室数29 室、全館を素足で歩くことができる畳廊下が特徴の小規模旅館で、こだわりの料理と社長自らが植栽や整備を行なう庭園露天風呂が特に高い評価を得てきました。
一方で、既存客室や貸切風呂については20 年前のリニューアルから大規模な商品整備が実施できておらず、経年劣化による稼働の低下や評価の伸び悩みに課題を抱えていました。
今回の商品整備では、特に稼働が低下していた4階の山側客室3室と2箇所の貸切風呂をリニューアルし、稼働率とお客様満足度の向上を目指しました。また、「宿泊を通して地域の文化に触れていただく」というコンセプトの基、地元の建材や伝統工芸品を随所に取り入れ、お客様に富山県、庄川地域により興味を持っていただくとともに、地元企業とのタイアップも積極的に進めていく予定です。
貸切風呂「きのか」「ほのか」
既存の貸切風呂2箇所を木材を基調とした古民家調の「きのか」と、ゆめつづり様の眼前を流れる庄川周辺の採石場で採掘された「金屋石」を取り入れた「ほのか」にリニューアルしました。
「きのか」は天候の良い日には窓を開放した半露天風呂としての入浴が可能で、「ほのか」は浴槽内を照らすライトアップと金屋石を利用したオブジェを配した石庭が特徴の貸切風呂です。75分5,000円、冷蔵庫の湯上りドリンク付で販売しています。
客室「あかがね」「くじゃく」「ぎんねず」
ゆめつづり様の客室で宿泊料金が一番安く、団体利用時の客室として主に使用していた山側客室3室を、2名定員を基本としたベッド付の個人客向け客室にリニューアルしました。
庄川を望む川側とは反対に位置する山側客室で、アウトバスの12畳単部屋であったため、団体シーズンには一定の稼働がありましたが、通常時は料金を下げて販売してもなかなか稼働の上がらない客室でした。一方で、朝や夕方の時間帯の山側の眺望には魅力があり、近年は数年前に改装した3階山側のベッド付客室の稼働が伸びてきたこともあり、客層を個人客に絞り、ベッド+畳リビング+ビューバス(ぎんねず除く)にリニューアルしました。
日本の伝統色である「あかがね」「くじゃく(あお)」「ぎんねず」の名前をモチーフに、それぞれ色調に特徴のある客室に仕上げています。
あかがね
あかがね色を基調とした客室。和の空間の“粋”を大切にしながら壁紙や照明などでお部屋の雰囲気をモダンに演出。
地元の伝統文化が息づく調度品も空間に彩を添えています。
・定員2名(ツインベッド)
・占有面積 約40㎡
・ツインベッド+畳リビング+ビューバス
くじゃく
くじゃく色を基調とした客室。車椅子ご利用の方にも配慮して作られた、どなたにでも快適にお過ごしいただけるゆったりとした和モダン空間。
ベッドもシモンズ製を採用して、ストレスフリーな滞在が可能です。
・定員2名(ツインベッド)
・占有面積 約40㎡
・ツインベッド+畳リビング+ビューバス
ぎんねず
ぎんねず色を基調とした客室。開放的な窓とデイベッドが特徴で、備え付けのシモンズ製ツインベッドに加え、2名様まで布団利用が可能な和モダン空間としました。
・定員4名(ツインベッド+布団)
・占有面積 約40㎡
・ツインベッド+畳リビング+バス
地元企業とのタイアップ
今回のリニューアルにおいては、観光業を通じて地域の賑わい創出にも寄与したいとの想いから、地元企業3社「石森石材」「能作」「モメンタムファクトリー・Orii」とのタイアップを行ない、個性的な建材や装飾品として使用しています。
【富山県/庄川温泉 庄川温泉風流味道座敷 ゆめつづり】
所在地:〒932-0305 富山県砺波市庄川町金屋3531
代表者:代表取締役社長 小西 淳一
Tel:0763-82-1253
Fax:0763-82-6586
URL:http://www.yumetsuzuri.com/
客室数:29室
【工事関連データ】
施主:庄川温泉観光ホテル株式会社
総合企画:株式会社 リョケン
設計監理:株式会社 石井建築事務所(熱海)
施工:石黒建設株式会社
着工:2020年5月
オープン:2020年8月
投資額:約1.2億円