高付加価値化事業に伴い、ソフト商品力を強化
福島県・磐梯熱海温泉「栄楽館グループ」
福島県・磐梯熱海温泉「栄楽館グループ」様では、令和5年、6年度の高付加価値化事業による施設改修を機に、料理内容、提供方法の改善のよる付加価値向上を図りました。個人客化が進む中で、グループ4館、それぞれの事情を考慮し、より特性の活かせるハードの整備を行うとともに、より満足度を高めるためのソフト面での整備を行いました。
萩姫の湯 栄楽館
2022年に整備した個人客対応の新・和モダン客室18室に続き、専用ダイニング会場の整備を行いました。
宴会場を活用してダイニング会場としていた際の不具合を解消するために、厨房、パントリー、会場への導線、お客様のアプローチの改善を含めた全面的な改修工事を行い、「ごちそうダイニング豊富(とよとみ)」をオープンしました。
ダイニング新装に合わせて料理を刷新、夕食は一品出しの創作料理へ変え、朝食はビュッフェスタイルから朝食膳へ切り替えるなど、より高質なおもてなしを目指して、ハード整備とソフト改革を併せて行いました。
また、老朽化していた露天風呂付客室のリフレッシュ、玄関アプローチの改修、1階フリーラウンジの整備も実施しています。
数年前から進めている「個人客対応」の商品整備の仕上げとしの段階に進めることができました。長年の課題であったダイニングの整備が行えたことで、料理の質が飛躍的に向上しました。
ごちそうダイニング豊富(とよとみ)
仮設ダイニングとして使用していた大宴会場を全面改修しました。厨房との導線をスムーズにし、床レベルをそろえたことで、ワゴンサービスが行えるようになりました。
夕食は創作懐石をひと品ずつていねいに提供するスタイルへ変え、朝食はビュッフェから朝食膳へと変更しました。
料理の評価は上がり、料理旅館としての認知が定着してきています。
露天風呂付客室『豊富 LUXE』
個人客化に対応する客室整備の第二弾として、老朽化していた露天風呂付客室の刷新をする改修を行いました。
源泉かけ流しの温泉、お部屋で楽しむ食事の二大テーマを活かすための整備です。ワンランク上のお客様のニーズにお応えするための商品整備です。
フリーラウンジの再整備
玄関アプローチの整備、1階ラウンジフロアの充実を行いました。単価の上昇に見合う施設グレードをしめすための整備です。
今年度中に売店の整備を行い、1階ロビーフロアの整備が完了します。
ホテル華の湯
数年前にリニューアルしたビュッフェダイニング「飛翔」をさらにグレードアップするための改修工事を行いました。
「出来立てダイニング」のコンセプトの下、オープンキッチンエリアを拡大し、真に出来立ての料理を提供するスタイルとしました。
オープンキッチンの花形となる生鮮分野では地元産を重視し、漁師さんまでつながった仕入れルートを開拓して、「常磐もの」の鮮魚を前面に打ち出しています。野菜類も地産に特化したこだわりを保っています。
また、個人客向けのダイニング「風舞」においても、「常磐もの」を主とした地産素材を活かした新メニューに切り替え、料理の付加価値アップを目指しています。
ビュッフェダイニング「飛翔」のリニューアル
出来立て料理の提供を前提に、オープンキッチンエリアを拡大しました。コンセプトを「三位一体」3つの”み”(魅・見・味)として、「常磐もの」の新鮮な素材を、お造りやお寿司にて提供します。
野菜も福島県産にこだわり、様々な野菜を楽しんでいただくよう、こだわりのメニューを開発していきます。
ダイニングレストラン「風舞」
既存ダイニングの「風舞」のメニューを刷新。地場産品にこだわり、独創的な構成に変更しました。ビュッフェとは違った魅力を演出しています。
湯のやど 楽山
稼働の低い裏側の客室は空調等の課題もありましたが、畳にベッドの和モダンスタイルへ改修し、不備を解消しました。
ハンデのある部屋がなくなり、販売しやすい環境が整いましたので、これを機に料理イメージの刷新を図りました。グループ共通で開拓した「常磐もの」を活かし、お造りやお寿司のウェイトを高め、新かまどダイニング料理を作り上げました。
高付加価値化事業では、玄関アプローチの整備やダイニング客席の一部整備を合わせて行っています。
『和もだんツイン/和もだんダブル』客室
稼働の低かった山側の客室の空調設備の刷新、ベッド仕様への改修を行いました。コンパクトな部屋でしたので、部屋の広さに合わせて、ツイン、シングルのベッド仕様へすることで居心地の良さを追求しました。
かまどレストラン
料理イメージを刷新し、お造りやお寿司を中心とした、グループ共通の「常磐もの」を活かすメニューへ変更しました。
施設面では、一部の掘りごたつ式の席をイステーブル式へ変更しました。料理の質とダイニングの使いやすさを改善し、お客様満足度向上とスタッフの提供効率の向上を図ります。
浅香荘
開業以来、オールインクルーシブの宿として高い評判を受けていましたが、さらなる向上を目指すための改修を行いました。
旧施設時代のすべての客室をベッド化し、リフレッシュしました。評価の高い料理やラウンジサービスも一新、グレードアップを目指しました。
これらの商品強化をより訴求するために、ロゴマークの刷新、ホームページの改修を行い、「料理旅館」としてのブランディング確立を目指しています。
畳に布団スタイルの客室を、すべてベッド化しリフレッシュしました。また、料理の内容を抜本的に変更し、併せてオールインクルーシヴで提供するドリンク内容を、ラウンジサービスとともに一新しました。
【福島県/磐梯熱海温泉 萩姫の湯 栄楽館】
所在地:〒963-1309 福島県郡山市熱海町熱海4−47
Tel:024-984-2135
客室数:54室
【福島県/磐梯熱海温泉 ホテル 華の湯】
所在地:〒963-1387 福島県郡山市熱海町熱海5-8-60
Tel:024-984-2222
客室数:163室
【福島県/磐梯熱海温泉 湯のやど 楽山】
所在地:〒963-1309 福島県郡山市熱海町熱海5-39
Tel:024-984-2325
客室数:20室
【福島県/磐梯熱海温泉 浅香荘】
所在地:〒963-1309 福島県郡山市熱海町熱海5-40
Tel:024-984-3157
客室数:18室
【工事関連データ】
施主:株式会社 栄楽館
総合企画:株式会社リョケン
設計・監理・施工:株式会社八光建設株式会社
【投資額】
萩姫の湯 栄楽館:1.65億円
ホテル華の湯:1.1億円
湯のやど 楽山:1.3億円
浅香荘:1.5億円
【オープン日】
萩姫の湯 栄楽館
ごちそうダイニング豊富:2024年6月6日
豊富 LUXE:2024年7月20日
ホテル華の湯
ビュッフェダイニング「飛翔」:2024年10月5日
【リニューアル完了日】
湯のやど 楽山:2024年7月23日
浅香荘:2024年10月2日
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