令和2年旅館の経営指針「世界ブランド発想～文化と価値と共生と～」

「令和2年旅館の経営指針」をお届けいたします。
本年のテーマは「世界ブランド発想～文化と価値と共生と～」です。2019年は令和という新しい時代に代わり、いよいよ2020年、オリンピックイヤーを迎えます。旅館業界にとっても、観光の国際化への機運の高まりはまたとないチャンスといえます。しかし、人口減少は否応なく進み、日本人の旅行市場の縮小と人材不足という２つの難問に直面していることは確かであり、今後、私たちが提供すべき価値は何なのかを改めて問い直すべき時が来ているといえます。

旅館は日本文化の伝承と発信の場としての役割を担っているとも言えます。
本指針では、「世界ブランドとなるためには？」との視点から、経営と商売のあり方を発想してみることをご提言いたします。単なる宿泊・飲食提供の機能ではなく、そこに日本旅館が大切にしてきた「文化的価値」を載せていくことにもう一度挑戦してください。自館にとっての新たな時代が、そこから始まります。同質的価値による競争から独自価値による共生へ。他産業との共生、地域との共生、そして世界との共生を考えていくべき時が来ています。
本書が貴社の発展への指針となれば幸いです。

株式会社リョケン　代表取締役社長　佐野洋一

Ⅰ　経営環境の変化とその対応
１．私たちをとりまく経営環境
（１）世界と日本の経済の動き
（２）旅館業界にからむ動向と課題
２．世界ブランド発想
（１）これから、どうなる？
（２）「世界ブランド」という視点
（３）「世界ブランド発想」するなら・・・の着眼点
（４）一方でやるべき、足元固め
（５）世界ブランド発想をすることの意味

Ⅱ　旅館の重点施策
１．新時代の商品づくり
（１）顧客ニーズの変化と旅館形態の多様化
（２）商品づくりは「原点回帰」
（３）商品づくりの勘どころ「感性」
（４）資源の有効活用
２．販売に求められる価値の可視化
（１）よりパーソナライズ化する販売
（２）販売の基本となる自社価値の訴求
（３）「選ばれる」ための販売
３．組織マネジメント～希望が持てる会社の見える化５つの視点～
（１）誠実な会社制度
（２）潜在業務の改革
（３）インフラ資源の利活用
（４）組織コミュニケーション
（５）多様な働き方とキャリア支援

Ⅲ　観光市場と旅館・ホテルの動向
１．観光市場の動向
（１）宿泊産業の動向
（２）観光政策の動向
（３）日本人の旅行市場の動向
（４）訪日外国人旅行の動向
（５）観光関連産業の動向
２．旅館・ホテルの営業動向（リョケンアンケートから）
（１）営業状況と財務・損益状況調査
（２）リョケン短期観測調査
（３）３分間アンケート「外国人客入込・インバウンド対策の状況調査」

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一般価格	1冊 3,300円（税込）　10冊以上の場合は1冊2,970円（税込）
旅研くらぶ会員価格	1冊 2,640円（税込）　10冊以上の場合は1冊2,420円（税込）

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