1602 年創業の「斎藤ホテル」様は、江戸時代から湯治場として栄えた鹿教湯温泉に位置し、1993 年に個人客中心のホテルへのリニューアルをして以降、着地型ツアーの企画・実施などの長期滞在の仕掛けにより、リピーターを獲得してきました。

2016 年には、鹿教湯温泉街に信州産の果物などの素材にこだわった菓子を製造・販売する「さいとう菓子工房」をオープンし、自館の利用者だけでなく、地域の方々にも支持され、好調な業績を上げています。近年はリピーター客全体の高齢化が課題となっており、2020 年には新たな顧客層の開拓と単価アップのため、10 階をプレミアムフロアとしてリニューアルしました。

「Restaurant 溪」は、ビュッフェスタイルのみであった夕食の選択肢を増やすだけでなく、食事を目的とする顧客層の獲得、さらには地域のハレの日需要の取り込みも目指しています。今回の商品整備は、経済産業省の令和2年第三次補正予算「事業再構築補助金第1回公募」にて採択された補助金を活用しています。

ディナー1コースのみ ／ 完全予約制
おひとり様 　13,200円（税込）＋ サービス料10％

ワインリストは千曲川ワインバレーのものを中心にNAGANO WINEのみで揃え、ペアリングも提案しています。

1Fは受付およびウェイティングスペースとして、また食後にフリードリンクを楽しむ場として整備しました。壁面や棚には、創業 400 年超の老舗だからこそ伝えられる歴史ある古地図や骨董品等を展示しています。

1F・2Fともに、家具は塩田家具（上田市）によるセレクションです。

NAGANO WINE に限らず、食材も品質の高い地元産にこだわっています。野菜は、地元農産物直売加工センター「あさつゆ」や若手農家団体と連携し、「ジャスト・イン・タイム」による鮮度が高い地元野菜の仕入れを実現しました。また、「信州ジビエ研究会」から、質の高いジビエ(鹿肉)を仕入れています。

また、建築には信州産木材である地元齋藤木材工業の独自ブランド「信州唐松丸」を採用。食器も長野県内の作家による作品を取り入れるなど、建物から食器・食材にいたるまで、地産地消を徹底しています。

地域の魅力の発信による誘客効果だけでなく、CO2削減にも繋がる地産地消の取り組みにより、自社と地域の持続的発展を目指しています。