旅館の商品づくり事例
旅館の商品づくり事例 2024年版(施設数・17軒)
2024年にリョケンがお手伝いした旅館の商品力の磨き上げと課題解決の実践事例をご紹介します。※ご紹介している事例の一部には、2023年に改装オープンをした施設も含まれています。
INDEX
1. 石川県/山代温泉 ゆのくに天祥
2. 静岡県/稲取温泉 食べるお宿 浜の湯
3. 和歌山県/白浜温泉 ホテル三楽荘
4. 熊本県/人吉温泉 清流山水花 あゆの里
5. 和歌山県/加太淡嶋温泉 大阪屋 ひいなの湯
6. 福島県/磐梯熱海温泉 湯のやど 楽山
7. 鳥取県/三朝温泉 木造りの宿 橋津屋
8. 静岡県/伊東温泉 伊東ホテルジュラク
9. 島根県/隠岐の島町 隠岐プラザホテル
10. 富山県/魚津市 金太郎温泉
11. 島根県/松江・しんじ湖温泉 皆美館
12. 福島県/磐梯熱海温泉 萩姫の湯 栄楽館
13. 山梨県/下部温泉 下部ホテル
14. 長野県/菱野温泉 常盤館
15. 福島県/磐梯熱海温泉 浅香荘
16. 福島県/磐梯熱海温泉 ホテル華の湯
17. 滋賀県/おごと温泉 暖灯館きくのや
ゆったり間取りのファミリールーム 14室を改装オープン
1. 石川県/山代温泉 ゆのくに天祥
小広間兼用客室としても使用されていた広い畳敷きの部屋を、グループやグランドファミリー向けの居心地感の良い客室へ改装し、ボトム料金のアップを図りました。客室の一角にデイベッドソファを配してリビング化を行ったほか、防音・断熱効果を高める二重サッシへの交換、空調設備の更新、劣化した木部やタタミの入替などを実施し、明確なターゲットに訴求する客室に生まれ変わりました。[改装オープン:2023年11月 投資額:2.0億円]
本物を提供する宿として、趣の異なる5つの新客室が誕生/価値を高める個室食事処と趣異なる2つの貸切露天風呂が誕生
2. 静岡県/稲取温泉 食べるお宿 浜の湯
既存の和室タイプの客室5室を4室の露天風呂付き客室と1室のリビングルーム付客室にリニューアルしました。また、客室の商品力を継続的に向上させることで、稼働率・宿泊単価のアップに大きく貢献しました。[改装オープン:2023年12月 投資額:2.5億円]
既存の大宴会場の一部はグループのお客様の食事の価値を高めるための個室食事処に、既存の中宴会場の一部は2ヵ所の高質な貸切風呂としてリニューアル。改装により、浜の湯のブランド価値の向上を目指しました。[改装オープン:2024年6月・8月 投資額:2.3億円]
「楽しみがいっぱいのホテル」を目指す段階的な商品整備
3. 和歌山県/白浜温泉 ホテル三楽荘
「楽しみがいっぱいのホテル」への段階的な商品整備として、4階・7階 32室(標準和室)の水回り更新や模様替え等を実施しました。また、帆船プール「ルアナ」をリニューアルし、白浜の街並みに彩りを添えています。[改装オープン:2024年2月 投資額:1.5億円]
個人客対応を強化するさらなる高質化 高付加価値販売を目指した客室が誕生
4. 熊本県/人吉温泉 清流山水花 あゆの里
今回の和室ベッド化の改修工事により、約8割が和室ベッド仕様の客室となりました。水害復旧改修工事の段階で、メインダイニングの整備、料理ランクの1本化&品数の縮小、営業戦略の転換を行っていますので、その営業方針に合わせた客室の整備となりました。[改装完了:2024年2月 投資額:1.1億円]
アフターコロナの個人客化に対応した商品整備 温泉露天風呂付新客室が誕生/メゾネットタイプの浴場施設「ルーフトップサウナ&スパ」を新設
5. 和歌山県/加太淡嶋温泉 大阪屋 ひいなの湯
会食場兼団体向け客室4室を天然温泉露天風呂付き客室2室に改装。最大のウリは天然温泉露天風呂で、「美肌の湯」として評価の高い温泉をいつでも楽しめます。
室内はツインベッドとともに和室スペースも配し、和風旅館らしさを残しています。[改装オープン:2024年3月 投資額:1.5億円]
メゾネットタイプの浴場施設『ルーフトップサウナ&スパ「Kisssshu Gazebo」』を新設。4階には美肌の湯を楽しめる浴場、屋上には北欧風のバレルサウナとガゼボ風のソファコーナーが特徴的なテラスエリアを備えています。[改装オープン:2024年11月 投資額:1.8億円]
客室とダイニングの改修で顧客満足度向上を実現
6. 福島県/磐梯熱海温泉 湯のやど 楽山
山側の客室を、二重サッシやベッド、冷暖房設備の更新により、コンパクトで使いやすい和風ベッド仕様に改装しました。ダイニングでは、掘りこたつ式の席を椅子・テーブル式へ変更し、スタッフの料理提供の負荷軽減にもつなげています。[改装完了:2024年4月 投資額:1.3億円]
個人客ニーズに応えてさらなる進化を遂げた『リ・ボーンプロジェクト Part2』
7. 鳥取県/三朝温泉 木造りの宿 橋津屋
食事提供のさらなる高質化のため、隣地を買い取り個室ダイニング「すいれん」を新設。高付加価値化補助金を活用し、12の個室を備えた高品質な食事環境の提供を実現しました。[新築オープン:2024年6月 投資額:1.65億円]
聚楽100周年の契機となるリニューアル事業 個人客需要に応える「次世代型リゾート」へ
8. 静岡県/伊東温泉 伊東ホテルジュラク
団体依存型の「低価格・高稼働」戦略から脱却し、個人客をターゲットとする「高単価・高付加価値」重視の戦略へ転換した大規模リニューアル。オールインクルーシブ型の高付加価値サービス導入により、顧客満足度の向上を図りました。食事は新設のダイニングに一本化し、人の働きと施設を集約。スタッフのマルチタスク化も促進することで、少ないスタッフでも質の高いサービスを提供できるよう体制を整えました。オーシャンビューの全71室の客室では、内風呂で自家天然温泉を楽しめるほか、10階・11階(最上階)には新たに露天風呂付客室11室が誕生しました。[改装オープン:2024年7月 投資額:7.5億円]
島のゲートウェイとして商品力を向上し、リニューアルオープン
9. 島根県/隠岐の島町 隠岐プラザホテル
新たな時代にふさわしいホテルづくりと商品力向上を目指し、『隠岐の島をもっと好きになる』をメインコンセプトに、エントランスやラウンジ、庭、客室、食事会場といった施設の大幅リニューアルを実施。高層階は「エグゼクティブフロア」として高付加価値化を図り、食事会場は動線の改善とお客様満足度向上の双方を実現しています。[改装オープン:2024年7月 投資額:5.5億円]
個人客ニーズに応えてさらなる進化を遂げた『リ・ボーンプロジェクト Part2』
10. 富山県/魚津市 金太郎温泉
「高質化補助金」を活用して、個人客化への転換を更に図りました。主要客室は9割の客室がベッド仕様となりました。光風閣2Fをダイニングフロアとして、メインダイニング「瑞兆」の全面改装を行い、「雲井」「Ai&Beni」「菜波」「蔵」の5タイプのダイニング会場で提供する「料理の品質向上」を計りました。料理ランクを圧縮し、一品出し、カエンコンロを使用しない料理スタイルになりました。[改装完了:2024年7月 投資額:4.5億円]
伝統の保守と進化を目指した宿泊特化型施設へ
11. 島根県/松江・しんじ湖温泉 皆美館
集宴会需要の大きい街なかの宿から、全客室で温泉風呂を楽しめる宿泊特化型の旅館へ方針転換をしました。宴会場・会議室はプライベートサウナを備えたスパスイート3室に改装。文人墨客に愛された創業130余年の歴史と文化を守りながら、「美・泊・食マリアージュ」をコンセプトに、さらなる時を刻むための進化を目指しました。[改装オープン:2024年7月 投資額:2.4億円(既存改装含む)]
個人客化に対応する品質向上を目指したダイニングをオープン
12. 福島県/磐梯熱海温泉 萩姫の湯 栄楽館
厨房、パントリー、食事会場への動線、お客様のアプローチを改善するために、全面的な改修工事を行い「ごちそうダイニング豊富(とよとみ)」をオープン。夕食は一品出しの創作料理へ変更し、朝食はビュッフェスタイルから朝食膳へ切り替えました。数年前から進めていた個人客向け料理の品質向上計画の仕上げとなりました。また、老朽化していた露天風呂付客室のリフレッシュ、玄関アプローチの改修、1階フリーラウンジの整備を行い、個人客に特化した料理旅館へ戦略転換しました。[改装完了:2024年7月 投資額:1.6億円]
下部の四季を愛でる露天風呂付客室を改装オープン
13. 山梨県/下部温泉 下部ホテル
自家源泉をお部屋で楽しめる「露天風呂付スイートルーム」2室が誕生。ツインリビングルーム+10帖の仕様で、「下部ヲ愛デル」をコンセプトに、下部の四季を愛でながらプライベートスパタイムを満喫できる客室です。[改装オープン:2024年8月 投資額:1.2億円(外壁塗装・防水工事含む)]
登山電車に乗って雲の上の湯世界へ 温泉施設「雲上の停車場」オープン
14. 長野県/菱野温泉 常盤館
登山電車で行く露天風呂「雲の助」を空中架台ごと造り替えました。空や森と一体になる浴槽とし、デッキには裸でくつろぐスペースを設けています。併せて山上カフェも整備し、一帯を「雲上の停車場」と名付けて商品力を高めました。[改装オープン:2024年8月 投資額:9,000万円]
オールインクルーシブで楽しむ「料理旅館」へ
15. 福島県/磐梯熱海温泉 浅香荘
改装していなかった客室をすべて「ベッド化」するとともに、個人客化をより極めるため、料理献立の刷新を図りました。「ロゴマーク」「ホームページ」を刷新し、「オールインクルーシブの料理旅館」として、訴求していきます。[改装完了:2024年10月 投資額:1.5億円]
「常磐もの」にこだわる「出来立てダイニング」を改装オープン
16. 福島県/磐梯熱海温泉 ホテル華の湯
「ビュッフェダイニング」のオープンキッチン部分の増設・改修を行い、「出来立てダイニング」のコンセプトの下、料理提供スタイルの刷新を図りました。特に、「常磐もの」の新鮮な海産物、福島独自の野菜など地産素材を活かした料理メニューに力を入れています。並行して、個人客向けのダイニング「風舞」の料理も刷新し、個性的な料理献立を追及しています。[改装完了:2024年10月 投資額:1.1億円]
「テラスラウンジ×ミニドッグラン」新たなブランドでオープン
17. 滋賀県/おごと温泉 暖灯館きくのや
1階の遊休施設となっていたクラブ部分にテラスラウンジ+ミニドッグランを新設。あわせて既存ロビー・カウンターまわりを改修しました。高単価宿泊客の獲得を図るとともに、サービスに伴う工程の軽減化を目指しています。[改装オープン:2024年11月 投資額:8,000万円]
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